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宮里酒造の蔵元訪問レポート

コロナ禍の移動制限がようやく解除され、いよいよ大好きな沖縄に行ける!と
喜んでいる方も多いと思います。

沖縄といえばかつての「琉球王国」。
歴史と文化に育まれた美味しいお料理、そして泡盛が欠かせません。

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泡盛は約600年前、南洋貿易によって蒸留酒の製法が沖縄に伝わり、
以来沖縄の人々に愛されきた日本最古の蒸留酒です。

九州へ広まった焼酎技術は、琉球王国から奄美大島を経て鹿児島へ上陸した後、
宮崎県や熊本県へ伝わっていったといわれています。

首里城付近で王室の管理の下醸造された泡盛の歴史は
「ロイヤルワラント(王室御用達)」から始まり
現在では本島から離島まで46の泡盛酒造所があります。
味もまろやかなものや軽快なもの、度数60度の強烈なものまで様々です。
今回は、伊勢五本店イチ押しの蔵元であり豊かな香りとまろみのある味わいが高く評価される
「春雨(はるさめ)」を造る宮里酒造を先日訪問してきたときの様子をご紹介します!

 

那覇空港からほど近く、大型ショッピングセンターと閑静な住宅に囲まれた街
小禄(おろく)にひっそりと蔵が建っています。
昔ながらの琉球赤瓦の母屋ですが、近隣の高層マンションやビルに囲まれ
初めての方は必ず道に迷います(笑)

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▲創業は1946年。沖縄らしい赤瓦の屋根。

 

春雨を語るときに欠かせないエピソードが2つあります。
1975年の沖縄海洋博覧会開催にあたり、全蔵元が参加した選考会(ブラインドテイスティング)で
「皇室献上酒」に選ばれたこと。
そして2000年のG7沖縄サミットでもやはりブラインドテイスティングで首席となり、
「晩餐会の乾杯酒」に選ばれたことです。
その味わいは洗練され、泡盛の枠を超え世界の蒸留酒ファンに通じる美味しさを
兼ね備えています。

 

目指す酒質は、
「古くも 香りたかく 強くも まろやかにからくも 甘い酒 春雨」

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この詩の通り、春雨の真骨頂は「古酒(くーす)」です!
20年古酒や10年古酒はもちろん、
3年や7年でも他の蔵元を圧倒するクオリティーに達しています。

 

・造りのこだわり、美味しさの秘密について

小さな蔵元が圧倒的な美味しさを醸す秘密は
綿密な「酒質設計」「データ管理」に基づく「麹造り」にあります。

“麹造りのレジェンド”とも呼ばれる宮里社長(兼杜氏)。

培養時間を長くとり、独自の方法でしっかりと麹菌を生やした
「老(ひ)ね麹」に辿り着きました。

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▲泡盛は黒麹菌を使用するのが特徴。黒麹は名前の通り、こんなに真っ黒!

細かな内容は書くことは出来ませんが、以前麹造りを見学した
国分酒造の安田杜氏(平成29年度現代の名工)が次のように語ってくれました。

「とにかく凄い麹を造っているよ。
設備は大手に敵わないが、それをすべてカバーして余るほどの麹だ」

・新しい取り組み「樽貯蔵」

まだ試作品の段階ですが、
2種類の樽貯蔵を始めていました。

 

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近々、伊勢五本店から皆さんにご紹介できると思います。
詳細はその時のお楽しみで!

宮里酒造は、几帳面な宮里社長をはじめ
4人で醸す小さな蒸留所ですが、蔵内にはいつも張り詰めた緊張感に溢れています。

ジャンルに関わりなく、良い酒を醸す蔵で共通する空気感、蔵人の一体感を感じました。

最後に、宮里社長とご一緒した恩納村の産直市場 おんなの駅の
南国フルーツたっぷりのかき氷もご紹介!

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ドラゴンフルーツやマンゴーがごろごろトッピングされた贅沢スイーツ。
沖縄へ行かれる際は皆さんも是非立ち寄ってみてください♪

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